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【美オタinLONDON Report vol.4】クレンジングを制する者は美肌を制す!本命クレンジングをいざ徹底分析。Overseas Trend, Skin Care

4回目にして、今更の自己紹介かよっ!と自分で突っ込みを入れつつ…

私は日本の化粧品会社で10年以上商品企画をやっておりまして、その中でも最初から最後まで主に担当していたのが、クレンジングと洗顔。

メイクなどの華やかな(実際は地味な作業が多いですが)担当に憧れる時期もありましたが、後半はクレンジングの奥深さに自分自身がハマっていたのも事実です。

クレンジングの基本機能は『メイクを落とすこと』ですが、メイクの度合いによっても選ぶ剤型は変わってくるし、その人のライフスタイルによっても変わってきます。

「ウォータープルーフマスカラの私は絶対にクレンジングオイル!しかもお風呂で落としたいから濡れた手でも使えるやつ!」とか「シャワーは朝浴びるから、夜はシートで拭いてバタンキューです」とか「メイクはしっかり落としたいんだけど、乾燥するのは嫌だから最近リキッドを使い始めました」などなど。

女性のメイクのトレンドとライフスタイルを深堀りして企画を立てるのは醍醐味でした。

おじさん上司に「そんなの売れると思ってんの?売れる気が全くしない」なーんて言われてボツになることもたくさんありましたけどね。

「あのハゲに何がわかるんだっ!」と悪口とも取れる愚痴を肴に仲間とお酒を飲んでいた日々もこれまた懐かしい…。

さて、そんなクレンジングにちょいとうるさい私がロンドンで真っ先に購入したのがこちら。

イギリスを代表するスキンケアブランド。

Liz Earle (リズ アール) Cleanse & Polish Hot Cloth Cleanser

スターターキットは100mLボトルとクロス2枚がこちらのポーチに入って15.5ポンド。

イギリスのビューティ賞を数々獲得しているこちらのクレンジング、日本にも送料かけてまで購入している方やイギリスに来たときのマストバイですっていうファンがいらっしゃるみたいですよ。

乾いた肌にクルクルとマッサージしながらなじませて、お湯に浸して軽く絞った専用のクロス(コットン100%)でふき取るタイプのクレンジング。

商品には水で洗い流してフィニッシュと記載がありますが、店員さん曰く、その後はそのままトーニングローションに進んでしまった方がいいみたいです。

この商品に限らず、こちらでは、ふき取りのクレンジング方法がメジャーです。洗い流すクレンジングや洗顔はあまりしません。何度かイギリスのお水事情はお伝えしていますが、やっぱりあまり使わない方がいいみたいですね。

固めのテクスチャー。肌に伸ばすととろけるようになじみます。日本のクレンジングクリームのように乳化(クルクルしていると、フワッと感触が軽くなるタイミング)はせず。だんだん指の滑りが悪くなってきたらおしまいということにしております。

ユーカリのエッセンシャルオイル、ローズマリーとカモミールの抽出エキス、ココアバターが配合されているボタニカルフルな商品。香りはユーカリが結構効いていて、目が覚める感じ。

正直にお伝えすると、マイルドな女性用のサロンパス風味。でも嫌いじゃないです、この感じ。

古い角質(これ、くすみの原因です)を落とすにはとてもいいクレンジング。専用クロスでふき取ることで、ターンオーバーを諦めていた?古い角質を拭い去ることができます。肌に透明感が出る感じ。メイクの落ち具合も目に見えるから安心。つっぱり感はなく、もちもちした後肌。その辺りはなるほど優秀。(申し訳ないほどの上から目線)

あと、居酒屋でおじさんたち(もはや同世代?)が温かいおしぼりで顔を拭く理由がわかります。なんだか今日も一日お疲れさま~って安心する感じ。たぶんこの感覚がこのクレンジングの1番の売りな気がします。

ただ、日本人は欧米人に比べて肌の表皮層が薄く刺激に弱い特徴があります。その代わりにキメが細かくて透明感があるんですけどね。

だから私は様子を見つつ、週に2回くらいはこちらを使ってクレンジングしながらくすみケアをしております。古い角質に覆われた硬い肌をしていると、その後にいくら高級な美容液を使っても浸透しにくいのでもったいないもったいない。

オイルだと乾燥するし、かといってミルクだとメイク落ちないし、毛穴が目立ってくるし…というクレンジング選びの悩みは多いかと思いますが、「今日は何食べよう?最近肉が続いているから野菜を多めに食べよう」みたいな感覚で、「今日のクレンジングは何にしよう?最近くすんできたからクリームでふき取りにしよう」といった感じの自分の肌と向き合った前向きなクレンジング選びが美肌への道ではないかなと思っております。

ただ、私みたいに職業病を発症させると洗面所がクレンジングだらけになりかねないので気を付けてください。

最後に、どうか、この記事が元上司の目に触れませんように。

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