紫外線が厳しくなってきましたね。

ロンドンもやっと20度を超えるようになってきました。

こういう気候になってくると、外出したくなります。

ロンドンには、一般に公開されている王立公園を始め、たくさんの公園が町中に点在しています。リスやたくさんの種類の鳥も身近に見ることができるので、観光客の姿も目立ちます。元々市民にとっては欠かせない憩いの場ですが、最近は気候が良くなったこともあり、ますます賑わっています。

そんな中で最も多いのが、寝そべって日光浴をしている人の姿。中には上半身裸の人も。

長い冬の期間から解放されて嬉しい気持ちもわかるし、私もそうしたい。でも、紫外線の肌に与える悪影響や光老化の恐ろしさを何年も説いてきた身としては、なかなか勇気のいる行動。

でも、たまにビーチやハワイなんかでもお見掛けする日焼けを完全防備している女性（ワンピースの下にレギンスを履き、長袖の羽織もの、つばの広い帽子プラス日傘みたいな）あれはあれで雰囲気を壊してしまうような気がするんですよね。

やっぱり夏は夏らしく適度に肌を出してオシャレを楽しむべき！

もちろん日焼け止めは必須ですよ。

最近ではみずみずしい使用感のものが増えてきて使いやすくなっていますが、やっぱり付け直しは必須です。怠って、うっかり日焼けしてしまうことも少なくありません。

かく言う私もつい最近やってしまいました。

ロンドンを離れ、以前から気になっていた美容の国モロッコに行ってきたからです。イギリスからだと4時間もかからず、時差がないのが有り難い。

モロッコは写真でもお分かりの通り、日差しが強く、ほとんど雨が降ることがないので乾燥しています。こんなに怪しい恰好をしていても、日焼けをしてしまいました。

が、すぐに現地調達したあるもののおかげで、ヒリつきも赤みもおさまりました。

ズバリ、日本でも人気のあるアルガンオイル様です。

日本でも見かけるようになったオイルですが、その木があるのは世界でもモロッコだけだそうです。

昔からモロッコに住むベルベット人は、食用や傷口の治療薬、保湿剤など多岐にわたって重宝してきたそうです。

時計回りに左上から、①硬い殻で覆われているアルガンの実が乾燥したもの、②殻を割った中にある堅果、③堅果の中の種子、④種子をローストしたもの（ローストすると芳ばしさが増すので食用オイルに向いているそうです）

この種子を女性たちが石臼で挽いてこんな状態にするわけです。

これを絞ってできるのがアルガンオイル。なんという非効率さ（笑）

最近では大量生産するために機械化が進んでいるそうですが、そうするとどうしても余計な熱が加わってしまうので、本来の黄金バランスであるアルガンオイルの栄養素が壊れてしまうそうです。もちろん100％ピュアなものを選び、極端に安いものなどは要注意です。（本物のオイルは、無臭かナッツのように芳ばしく独特な匂いがします）

アルガンオイルは何が素晴らしいかというと、その栄養素と使用感。

肌に近い組成をもつので、肌へのなじみ、浸透力はピカイチです。

ブースターとして使用するとその効果がわかるはずです。前回のクレンジングの時にもお伝えしましたが、カチコチに固まった肌にいくら化粧水をつけてもあまり浸透しません。種をまく前に畑を耕して土を柔らかくすると、水分や栄養が根本までいきわたるのと同じ原理ですかね。

スキンケアの前に、アルガンオイルで肌をやわらかくしっとりさせることで、その後のスキンケアの浸透力を高めます。しかもSPF5～9くらいあるので、朝のスキンケアには一石二鳥です。

それだけではないのがアルガンオイルのすごいところ。

他のオイルとは比べ物にならないくらいビタミンＥが豊富に含まれているので、憎っくき活性酸素（=肌の老化の原因）を除去してくれるのです。紫外線を浴びると否応なしに活性酸素が発生してしまいますが、そのまま何もしないでいると、コラーゲンの弾力を失わせて、シワ、たるみに一直線です。恐ろしや恐ろしや。

アルガンオイルは日焼け対策にも、うっかり日焼けの後にも使える優れものなのです。

保湿効果だけでなく、安全性が高いのも特徴の一つなので、妊娠線予防にも使えますし、顔、ボディ、髪にも万能です。

私のかかとも見違えるようにつるんとやわらかになりましたよ。

ここぞとばかりに買ってきました。

アルガンオイルの他にもローズウォーターやガスール、カクタスシードオイルなど魅力的なコスメが満載です。さすが美容大国モロッコ。

アウトドアシーズン、思いっきり楽しみましょう！

ただし、遠足は家に帰るまでが遠足です。大人女子のアウトドアはケアするまでがアウトドアですよ！